みなさん、こんにちは。
毎月、第2土曜日に「Social Connection・つながり」を開催しています。
12月は12日に開催しました。開催報告をいたします。
第7回Social Connection-つながり-
日時:2020年12月12日(第2土曜日)15:00-16:30
トピック:「男・女・そのあいだ」
参加人数:11 名
◆話題提供
・力仕事の場所で女性として働いた時、事務的なことしかさせてもらえなかった。女性だからこれをやりなさい、というような扱いだった。
・男性として働いた時は、女性として働いた時の扱いが全然違った。これが男性社会なのか?と思った。女性スタッフが仕事を始めた時、女性への対応が顕著に変わるのを見た。自分もそうやって扱われていたのか、ということが違う角度で見えた。
・女性がそのようにして扱われることについて、「もっと違うこともできるかもしれないのに、女性の権利をどう考えているのか」と思ったが、その女性は相手から言われることを容認していた。
・トランスジェンダーとして男の性に変わったが、女性として生まれてきた自分も大切にしたいと思っている。
・男になっていきたいと思ってきたけど、男性と思われている、ということについてあまり意識がない。女性と話す時にどちらかと言えば同性として話をしているような感じがする。
・いろんなセクシャリティーの方と、性について話をした時に、いろんな考え方があるのだということに気づいたりすることがある。
・自分の発見→女性の権利を大切にしたい、と言う自分がいることに気づいた。
・男女平等と言っても、平等な社会じゃない。
・どうやっていきていきたいか。女性男性の枠に当てはめて考えることはしていないが、社会にある性差を敏感に感じていきてきた。
◆質疑応答&参加者コメント
・今聞いた話は、自分の経験と近い。大学2年に性転換した。女性として見られてきたこと、男性として見られることがすごく違うことを感じてきた。
・男女の傾向はあるが、個人の差であるにも関わらず、それが決めつけられていることが間違い。自分はF-to-M(女性から男性へ性転換した)で男性として生活している。男性か女性かわからない人と接していると周りは逆に気になる。自分もそうだった。
・ゲイである。これまで力仕事をしてきた。職場では、女性は体も小さく力も弱いので、助けたり守る必要があるという考えがある。
・女性だからこそ、細かいところに気がつくということもある。得意不得意。性についてはあまり意識していない。
・セクシャリティについてどうして普通に生まれなかったか、家族の中で異質な存在という認識だった。日本の家族や友人にはセクシャリティは話せない。女性は理解してくれるが、男性の場合自分が性的対象として見られるのを嫌がる。男、女、と生きるのではなく自分として生きるのが良いのではないか。ただし、世間は男女でみる
・色々な気持ちを伝えてくださって感謝します。何を言ってるか、こんがらがってきたと言ってたけど、簡単に答えが出ないことに向き合っておられることが素晴らしいと思った。
・カミングアウトをしたのは40代だった。48までクローズ。ヘテロとして生きてきた。海外で手術をしてきた友人もいる。話題提供者の自分を築き上げていくためのプロセスと苦労は本当に大変だと思う。
・女性としていきている。いきづらさを感じることがある。男性に発言をすると、女性は従っていればいい、と言われたことがある。女性だからこうしろ、と言われるのが嫌。それがきっかけで色々考えるようになった。女性は男性に従わないといけない社会に違和感がある。じぶんの納得のいく形で生きられたら良いなと思う。
・男に対しては「男のくせに」という決めつけ。男は結婚して家庭を持つべきという親の考え。セクシャリティについては黙っていることが親孝行だと思った。母親と同じ世代の人に相談した時、自分が親だったら言って欲しかったという人もいる。
→親へのカミングアウトはどうしたか?
・親へのカミングアウトはセクシュアルのみではなく、他のことでも難しい。(母親)親として子どもが健康に生きてくれればいい、突っ張って一人で何もかも決めないでほしい。(父親)男性ホルモンが注射できる状態のときに父親に話した。これまで子どもが悩んでいたことを知らなかったことが情けないと感じ、号泣。親として子どもをサポートしたい、一緒に考えようとのこと。うれしかったが、悲しませたことも拭いきれなかった。父親は娘から息子に生まれ変わったから、それでいい。
友人の中にカミングアウトすることで、縁が切れた人もいるが、自分はそうではなかった。
・拒絶されることを考えると、カミングアウトはとても勇気がいる。パートナーからも応援されている(近くに味方がいる)から、自分の家族にカミングアウトしようかと考えているが、とても悩んでいる。今日の話で勇気をもらった。
・性別に違和感がある人はたくさんいるはず。カウンセリング、医師の診断、注射、戸籍変更まではとても長い道のり。踏み出せる人とそうではない人がたくさんいる。
・ご両親のお話の部分のみしか聞けなかったが、お父さんのお話にとても感動した。住んでいる海外では男らしく、女らしく生きていかないといけないという風潮がある。
宗教上の問題もあり、性に違和感がある人のためのコミュニティがあり、対象の子はコミュニティに入ることになる。
・日本でも最近はLGBTが広く知られるようになったが、まだ男性、女性という枠にハマらないといけない風潮がある。教育がそのようになっている。これから変わっていけばいいが。
・こんがらがっている部分もあるが、今日話された方々のお話、それぞれの性のあり方、男女のくくりで苦しめられている人がたくさんいると感じた。これまで感じたことをもっと落とし込んでいきたい、男女も大切にしつつ、伝えていきたい。
・同じ思いを持っている人と感じていることも共有でき、出会えてよかった。
・男女についてもっと時間をかけて、考えていきたい。暖かく聞いていただいてほっとしている。
・男女平等と言われて長い時間が立っているが、まだ男、女ということを言っている。共有できる人がいて、よかった。
・個人の尊重は大事。育った環境によって違う。それが当たり前。違う人間だから違う。それをどう尊重できるかが大事。
・またお目にかかれることを楽しみにしています。いいお話、ありがとうございました。お父さんがうらやましかった。
・海外に住んでいるが、男女、ゲイ、人種への差別を感じることもある。常に努力していかないといけない。自分を受け入れるためにも。もう少し相手のことをわかりあえる社会になっていってほしい。
・ほっとするようなお話がよかった。苦労されていること、参加のみなさんが抱えていることが聞けてよかった。