みなさん、こんにちは。
毎月、第2土曜日に「Social Connection・つながり」を開催しています。
1月は9日に開催しました。開催の報告をさせていただきます。
第8回Social Connection-つながり-
日時:2021年1月9日(第2土曜日)15:00-16:30
トピック:「男らしさ・女らしさ・〜らしさ」
参加人数:11 名
◆話題提供
・あるネットで見た記事。その人は「女はこうあるべき」と差別を受けている人を見て、女性を支援しているうちに男性を打ち負かすことに喜びを覚えていることに気づいた。
・〜らしさ、〜のくせに、という気持ちは誰にでもあるのではないか。自分にもある。
・自分がゲイであることは、自分でも受け入れ難かった。周囲の人はなおさらそうではないか。
・自分が周囲とは異質なものであると感じていた。小さい時から「男らしく」「男のくせに」「男はこういうものだ」という言葉を言われ続けてきた。
・「らしさ」という言葉は、女性だけ、ゲイだけという特定の人のものではない。自分を何かの枠に当てはめるようなもの。
・考え方の違い。お互いの意見をぶつけ合うことも大事ではないだろうか。
・今はネットで自分と同じ考えの仲間を見つけることも簡単。違いがあればすぐに関係を切ることもできてしまう。
・アメリカでは日本でいるよりも自分のことを話しやすい。アメリカはいろんな人種が集まっているのでお互いにわかってほしいという気持ちがあるからかもしれない。
・司会:日本ではマイノリティは少ないか?見えてないか?
→見えてないのではないか。マイノリティであることを言わないでいる方が良いこともある、と考えている人も多い。
・家族にはカミングアウトしていないが、言っても理解してもらえるかどうかわからない。理解してもらえる保証もない。
・司会:家族に言えないのは「らしさ」ということがあるのが理由だろうか
→日本では「普通は〜」と言われることが多い。
・アメリカで結婚するときは、あまりにも周囲が当たり前のように受け入れるので、びっくりして逆に居心地が悪い感じがした。どう思われているんだろう、と気になった。
・今は人の目が気にならなくなった。日本では「じっと見られてる」感じがある。服装一つにしても「だらしがない」と言われるような。
・司会:日本は「こうあらねばならない」というのが強いのかな?
・自分は40代なので、年配の人からは「結婚もせず何をしているんだ」というように、フラフラしているように見られていた。
・「しっかりしたい」と思っている。40代らしく、と思ってしまう。なので自分の中にも「らしく」というのはあるし、評価してしまっている。
・トランプに熱くなる人は「アメリカ人らしさが壊れてしまっている」と思うのではないか。日本でも移民を受け入れないのは、同じような感情があるからではないか。
・「自分らしく」生きたいがために、それに苦しめられている。
・司会:自分らしく生きたいということを実現するために、アメリカに移住したということ?
・そうかもしれない。
・自分がアジア人であることをにほんでは感じなかったけど、アメリカでは嫌でも感じる。それによって嫌な思いもあったが、人に優しくなろうと思った。
◆参加者の感想
・日本では「あらねばならない」というのが強いと聞いたが、どうやってそれが形成されたのかと考えた。学校教育とテレビの影響が大きいのでは。表面上では「平等に」ということを言っているが、学校の先生が「男はそんなことするな」「理系に行くなら女を捨てろ」というような表現のメッセージを受け取り続けてしまう。テレビでは同性愛をテーマとしヘテロと思った人がゲイであってビックリした、というような内容で面白おかしく扱われる。
・同性愛については「茶化す」ことはするけど、ちゃんと扱ってはくれない。アメリカでは男女とそうではない人がいるということを教えている。LGBTについても触れる。差別は許さないという張り紙もある。自分のセクシャリティをオープンにしている。
・「くせに」という言葉に苦しんでいるように感じた。「くせに」は他人につけられる名札のようなもの。ここで課題となるのは「自己受容」ではないか。自分が自分を受け入れられるようになれば、周りが受け入れなくても、周りを変えていく力になるのではないか。私が日本に行った時に感じることは似ている。言ってることがわからない、自分の主張が伝えられないというのがある。
・小さい頃、ランドセルは男は黒。女は赤。男子が先、女子が後、ということに「なんで?」と少しは思ったけど、そんなものかと思った。それが未だにその状況が続いていることがびっくりした。日本ではぶつかり合いがない、というのはそうだと思う。嫌われるのではないか、相手がどう思うか、ということを考えるので言いたいことが言えない。喧嘩してもぶつかり合っても良いじゃないかと思うが。そうすることで理解し合うことができるようになるのではないか、と思う。
・日本は意見が違うことを出し合うのを恐れるのはなぜだろうか。
・それ、違うんじゃない?と言っても「怒らないでよ」と言われることがある。